続自由時間のクラシック(502) 不滅の巨匠100から巨匠ピアニストSviatoslav Richterを聴く

 今日の続自由時間のクラシックは幻の巨匠ピアニストと呼ばれた「Sviatoslav Richter」のアルバムからいくつか聴いてみることにします。大巨匠に並ぶピアニストでしょう。音楽家が政治に巻き込まれたケースは幾多もありますが、父親が銃殺(1941年)され、母親は第2次世界大戦末期にドイツへ移住しており、大変な環境下でピアノを極めた人とされる。彼ほど、政権が西側への亡命を恐れた人も珍しい演奏家でしょうか。

 ウキペデアから人となりをいくつか抜粋すると「1945年には30歳で全ソビエト音楽コンクールピアノ部門で第1位を受賞した。プロコフィエフが政府から反革命的と批判されたときも常にプロコフィエフと活動を行った。」とある。「1950年に初めて東欧で公演も行うようになり、一部の録音や評価は西側諸国でも認識されていた。」そうです。

「1960年5月にようやく西側での演奏を許可され、ヘルシンキでのコンサートに「伴奏者」として派遣された。同年中にはアメリカへもツアーして1960年10月から12月にかけてアメリカの各地でコンサートを行い、センセーショナルな成功を収めた。このアメリカ・ツアーでは10月15日のシカゴ・オーケストラ・ホールにおいてエーリヒ・ラインスドルフ指揮シカゴ交響楽団との共演によるブラームスのピアノ協奏曲第2番演奏でデビューを果たし、さらに19日にはニューヨークのカーネギーホールでソロ・コンサートを行っている。」とあります。

又、「ソ連の演奏家としては最も早い時期から国際的に活躍していた一人であるギレリスが、演奏後に最大の賛辞を贈ろうとしたユージン・オーマンディを「リヒテルを聴くまで待ってください」と制したことも、この幻のピアニストへの期待をかき立てた」と逸話が残っている。

 「演奏作品は膨大でリヒテルのレパートリーはバッハから20世紀の同時代の音楽まで多岐にわたる。特にチャイコフスキーやラフマニノフなどのロシアものや、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、リスト、ショパン、ブラームスなど古典派からロマン派にかけてのピアノ曲がその中核にある。」とあります。

 手許にも40枚近くありますが、今日のYoutubeでの検索は視聴回数の多い順、20分以上のアルバム、そして、作曲家別に整理してみました。結果が下の表の通りです。レパートリが広範囲で驚きました。いくつか、意識的に採りあげない曲もあるようですが、ゆっくり、時間をかけて、「 Richter」の魅力をお愉しみいただけるアルバムが揃っています。

 今日はいい画像で人気の高い演奏を中心に「Schubert - Piano sonata D.960」、「Beethoven Piano Sonata no. 32」、「Chopin Recital (Moscow, 1950) 」、「David Oistrakh Beethoven & BrahmsVn Sonatas (live in New York, 1970) 」と「Schumann Recital 1985」の5点を選んでみます。いずれ、時間を見つけて、今日のリストから、追加して聴いてみる予定です。なお、★★★は歴史的録音と表記がついています。J.Sバッハははずせない演奏です。

今日のお勧め曲

公開日                      2021・11・10

演奏家名                      Sviatoslav Richter

読み                       スヴャトスラフ・リヒテル

音源                          Youtube

出生地:                      ウクライナ ジトーミル

死亡:                       1997年8月

分類                         ピアニスト

知名度                       不滅の巨匠 

クラシック不滅の巨匠 100 2008の推薦曲

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番他

JSバッハ 平均率クラヴィーア曲集第1、2巻

シューマン 幻想曲、ベートヴェン ピアノソナタ17番

シューベルト ピアノソナタ第21番

ショスターコイッチ Vnソナタ、バルトークVnソナタ Vn:オイストラフ

人となりウキペデアより抜粋 スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテルは、ソビエト連邦のピアニストである。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、主にロシアで活躍した。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された名実共に20世紀を代表するヴィルトゥオーソとして世界を舞台に精力的に活動した。同時代にアメリカを拠点に活動したウラディミール・ホロヴィッツと並び称されることもあった。初来日は1970年から数回(7回?)

推薦図書

レコ芸500 2017

クラシック不滅の巨匠100 2008 ◎

クラシック不滅の名盤2007

名盤鑑定百科各篇 吉井

私だけのクラシック1001 宮城谷

ピアノの名曲・名盤1053

200CDピアノとピアニスト、ピアノの秘密

手許CD(約40) 詳細は下記リスト

Youtube検索結果より 

Schubert - Piano sonata D.960 - Richter studio ★★

Bach - The Well Tempered Clavier Book 1 & 2 +

      Presentation (Century's record. : Sviatoslav Richter) ★★★

Richter plays Bach (Full Concert)

Beethoven Recital - Sviatoslav Richter - (Moscow, 1976)

Beethoven - Sonatas Op.109,110,111 + Presentation

      (Century's recording : Sviatoslav Richter 1963) ★★★

Sviatoslav Richter plays Beethoven - Sonata no.23 in F minor,

      "Appassionata", op.57

Sviatoslav Richter plays Beethoven Piano Sonata no. 32, op. 111 - 

     video 1975 best quality ★★

Sviatoslav Richter in Prague, 1975 - Beethoven Hammerklavier

Sviatoslav Richter in Prague, 1986 - Beethoven Diabelli Variations

Mozart - Piano Sonatas K282, K545, K310 - Sviatoslav Richter (1989)

Sviatoslav Richter - Mozart - Piano Concerto No 18 in B-flat major, K 456

Tchaikovsky - Piano Concerto No.1 + Presentation 

     (Century's record : Sviatoslav Richter / Mravinsky) ★★★

Sviatoslav Richter plays Rachmaninov Concerto No.1, Op.1

Sviatoslav Richter plays Rachmaninov Concerto No.2, Op.18

Sviatoslav Richter - Rachmaninov: Piano Concerto No. 2 

     / Tchaikovsky: Piano Concerto No.1

Sviatoslav Richter - Chopin Recital (Moscow, 1950) ★★

Sviatoslav Richter - Chopin - Etudes

Sviatoslav Richter in Kiev, 1959/60 - Chopin, The Four Ballades & Etudes

Chopin - Nocturnes op.15 - Richter

Richter in Moscow 1976) Beethoven, Schumann, Debussy, Rachmaninov YouTube

Sviatoslav Richter plays Brahms Concerto No.2★★ 

Sviatoslav Richter plays Saint-Sans Piano Concerto No.5

Sviatoslav Richter - Debussy - Preludes

A. Dvorzark Piano Concerto in G minor Op.33, Sviatoslav Richter

Handel - The Keyboard Suites + Presentation

     (reference recording : Sviatoslav Richter) ★★

Sviatoslav Richter - Schubert - Piano Sonata No 18 in G major, D 894

David Oistrakh & Sviatoslav Richter - Beethoven & Brahms Sonatas 

     (live in New York, 1970) ★★

Mussorgsky - Pictures at an Exhibition (piano) / 

     NEW MASTERING (Century’s rec.: Sviatoslav Richter) ★★★

Franck / Oistrakh / Richter, 1968, Moscow: Sonata in A major for

      Violin and Piano, Complete, Indexed

Schumann Recital - Sviatoslav Richter (1985) ★★

Schumann - Fantasie op.17 - Richter studio

Sviatoslav Richter plays Scriabin Etudes (selection)

Grieg - 24 Lyric Pieces - Richter Greece 1993

追加検索ください。

演奏家追加情報 リヒテルのレパートリーはバッハから20世紀の同時代の音楽まで多岐にわたる。特にチャイコフスキーやラフマニノフなどのロシアものや、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、リスト、ショパン、ブラームスなど古典派からロマン派にかけてのピアノ曲がその中核にある。その一方でドビュッシーやシマノフスキ、バルトークなどでも名演を聴かせたそうした膨大なレパートリーを誇る一方で、独自の見識に基づいて作品を厳選していたことも特徴的である。例えばベートーヴェンのピアノソナタで言えば第14番や第21番のような人気曲を意図して演奏しなかったし、5曲の協奏曲の中では第1番と第3番のみをレパートリーにしていた。ショパンの練習曲やドビュッシーの前奏曲、ラフマニノフの前奏曲などでも一部の曲を演奏していない


手許の「Richter リスト」です。約40枚ぐらいありそうです。
日本での演奏アルバムを聴きながら、ブログをまとめました。

Schubert - Piano sonata D.960」です。高い視聴回数のアルバムです。

Beethoven Piano Sonata no. 32」です。
演奏も画像も素晴らしくお勧めです。

「Chopin Recital (Moscow, 1950)」です。
古いですが、高い視聴回数を得ています。
「 Beethoven & Brahms Sonatas 」です。
Vnは巨匠Oistrakh です。


「Schumann Recital -1985」です。こちらもお勧めです。


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