続自由時間のクラシック〔584〕名ピアニストのValery Afanassievを聴く

 今日の続自由時間のクラシックは昨今、ロシアのウクライナ侵攻で大変な時期ですが、ロシア出身でベルギーに亡命した、個性的なピアニストの「Valery Afanassiev」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。ウクライナを題材にした。ムソルグスキーの「展覧会の絵の組曲に「The Old Castle」や「キエフの大門」という名前の、ピアノ曲もあります。今週のピアニストは筆者と同年代です。

戦争の早期終結と邦人の安全を願うだけで何も出来ない、もどかしさがあります。ロシア出身の音楽家がパッシングを受けることがないよう祈るだけです。このブログでは政治的な話しは、全くするつもりは有りません。

 さて、前置きが長くなりましたが、「Afanassiev」のアルバムは意外なほど、手許にあり、驚きました。重なっているアルバムを除くと20点程収集している様です。充分ですが、指南書の推すアルバムをYoutubeで検索すると、視聴回数はそれほど多くありませんが、長短あわせて、30点ほど見つかりました。風貌からして、不思議なピアニストです。Vn奏者のクレーメルのピアノ演奏でも有名なピアニストです。

 人となりをウキペデアから抜粋しますと「モスクワ生まれ。モスクワ音楽院にてエミール・ギレリスとヤコフ・ザークにピアノを師事。1969年にライプツィヒ・バッハ国際コンクール、1972年にブリュッセルで行われたエリザベート王妃国際音楽コンクールにおいて優勝。1974年ベルギーのシメイ城での演奏旅行を終えた際、西側への政治亡命を決行し、ベルギー国籍を取得している。」とあり、現在は、ロアシア人ではない。

 「以前はヴェルサイユに暮らしていたが現在はブリュッセルの郊外に住み、音楽活動のかたわらフランス語で詩作や小説の執筆にも取り組んでいる。リサイタルではさまざまなパフォーマンスを行うこと、とりわけ、自作の詩や哲学的なエッセイを朗読することで知られる。」ともあります。

 また「近年は指揮者としての活動にも取り組んでいたが、オーケストラが言うことをきかないということで、指揮活動からは撤退した。異才、鬼才、思索するピアニストなどと呼ばれてその個性を讃えるファンもあり、きわめて遅めのテンポ設定および間の取り方、透徹した音の響かせ方、その為のペダルの使い方をすることもしばしばというイメージがあるが、実のところ、そうしたスタイルばかりではなく、表現の抽斗は多彩である。」ともあり、評価は非常に個性的なピアニストとなっています。ショパンのイメージが異なります。

 今日も数多く検索できましたので、余り聴く機会の多くないアルバムから「Pictures At an Exhibition: IV. The Old Castle 」、Schubert Piano Sonata D. 960」、「Brahms 6 Klavierstucke Op.118」と「 Mozart Piano Concerto no. 9, K.271 」の4点を選んで見ます。手許は揃っていましたが、検索ではショパンは短い曲が多い様でした。Vnの巨匠、クレーメルとの室内楽作品は省いていますが、是非いくつかお試しください。

今日のお勧め曲

公開日                        2022・3・3

演奏家名                        Valery Afanassiev

読み                         ワレリー・アファナシエフ

音源                           Youtube

出生地:                         ロシア モスクワ

生年                            1947年

死亡:                             

分類                           鍵盤楽器奏者

知名度                           名ピアニスト

レコ芸500&200CDピアノとピアニスト

ムスルグスキー 組曲 展覧会の絵

ブラームス ピアノ曲集

シューベルト ピアノソナタ  18,19番、楽興の時

ショパン 夜想曲

シュベルトのクレーメルVnとピアノのための作品集

シューマン クライスレリアーナ

レコ芸500 2017に9点推薦

人となりウキペデア他より ワレリー・パヴロヴィチ・アファナシエフはロシアのピアニスト、詩人・作家である。 日本ではvの子音を正確に反映させてヴァレリー・アファナシエフと表記されることも多い。ときにバレリー・アファナシエフという表記も見られる。1968年のバッハ国際音楽コンクール(ライプツィヒ)、1972年のエリザベート王妃国際コンクール(ブリュッセル)で優勝を飾る。1973年にモスクワ音楽院を卒業、1974年にベルギーへ亡命した。以後、ヨーロッパ、アメリカ各地でリサイタルを行う。

推薦図書

レコ芸500 2017 音楽之友社 (最新版・名曲名盤)

200CDピアノとピアニスト 立風書房

200CD ピアノの秘密 立風書房

クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社

名盤鑑定百科 各編 吉井著

ピアノの名曲・名盤1053 音楽之友社

私だけのクラシック、宮城谷

手許CD(約20) 詳細は下記参照ください。

Youtube検索結果より 

  視聴回数の多い、短い曲抜粋

Valery Afanassiev plays Chopin Mazurka op. 67 no. 4 - video 2006★★★

ショパン : 夜想曲 変ロ短調 作品9の1 ★★★

AFANASSIEV, Chopin Nocturne No.14 in F-sharp minor, op.48 No.2

ヴァレリー・アファナシエフ「アファナシエフのベートーヴェン悲愴・月光・熱情」

Valery Afanassiev plays Beethoven Sonata no. 27 - video 2006

Valery Afanassiev plays Debussy Clair de lune - live

ブラームス:4つのピアノ小品 Op 119 1 ヴァレリー・アファナシエフ P 1992年

Kreisleriana, Op. 16: I. Äußerst bewegt ★★★

シューマン:《森の情景》op.82 第1曲 森の入口

Pictures At an Exhibition: IV. The Old Castle ★★

ムソルグスキー:キエフの大門  (*)

 Bach 

Bach English Suite no. 5 in E minor BWV 810 Valery Afanassiev live ca. 1990

AFANASSIEV, Bach "THE WELL-TEMPERED CLAVIER" BOOK Ⅰ ★★★

 Beethoven

Valery Afanassiev plays Beethoven Sonata no. 15 'Pastoral' - video 2006

Valery Afanassiev, Beethoven sonata "Pathetique" (2016 Guangzhou) ★★★

AFANASSIEV, Beethoven Piano Sonata No.32 in C minor, op 111

 Schubert

Valery Afanassiev plays Schubert Drei Klavierstücke D. 946 - video 2013 ★★★

Valery Afanassiev plays Schubert Piano Sonata D. 960 - video 2013 ★★

 Brahms

Kremer / Afanassiev, Brahms Sonata for Piano and Violin No.1 in G major, op.78★★★

AFANASSIEV, Brahms 6 Klavierstucke Op.118 ★★

AFANASSIEV, Brahms 4 Klavierstucke Op.119

AFANASSIEV, Brahms 3 INTERMEZZI, Op.117

 その他

Valery Afanassiev plays Franck Prélude, Choral et Fugue – live 1984

Valery Afanassiev plays Mozart Piano Concerto no. 9, K.271 – live 1992★★

Kremer/Afanassiev Shostakovich Violin Sonata

Valery Afanassiev koncertas Lietuvos nacionalinėje filhamonijoje @ LRT KULTŪRA

人気曲 - ヴァレリー・アファナシエフ ★★★

ミックスリスト - ワレリー・アファナシエフ ★★★

追加検索ください。

指揮者追加情報 ムソルグスキーの『展覧会の絵』のようなお国ものもレパートリーに入っているが、世界的にはベートーヴェンやシューベルトのソナタ、ブラームスの後期小品集のようにドイツ・ロマン派のピアノ曲の中でも、わりあい渋めのレパートリーとその独特な解釈ゆえに有名である。かつてはギドン・クレーメルの室内楽演奏のパートナーとしても有名だった。1983年にヴァイオリニストのギドン・クレーメルの共演者として初来日。1987年の《東京の夏》音楽祭のソロ・リサイタルでは熱狂的な反応を呼び起こした。

「Afanassievの手許リスト」です。20点程集めていた様です。
ショパンのノクターンを聴きながらブログをまとめます。

「Pictures At an Exhibition」です。有名な組曲です。
5点ほどピアノ曲があり、
攻撃前のキエフの写真*がある、アルバムもあります。

「Schubert Piano Sonata D. 960」です。
独特の雰囲気を醸す演奏です。D946(遺作)も聴けます。

「Brahms 6 Klavierstucke Op.118」です。
Op117-119が聴けます。

「Mozart Piano Concerto no. 9, K.271」です。
珍しくモーツアルトの「ジュノーム」がありました。


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