日曜日の落語(第48回)高野違い、千両みかん、猫の災難

今週の落語は「高野違い」、「千両みかん」と「猫の災難」を選びました、あとの2つは有名な噺で、よく演じられる噺で、上方でも演じられたCDがあります。

「高野違い」は初めて聴く噺です。選んだあとで、ご紹介の説明に窮した噺でした。2人の演者しかなく、2回ほど、聴き直をしてみました。参考書にも解説がなく、ようやく、Webで解説してくれているブログをみつけました。この噺は演じる人も聴く人も、昔の歌の素養が必要な噺でした。志の輔ラジオで二代目円歌の噺の後で歌人の解説話がわかりやすいので、お勧めします。

「千両みかん」はお店噺で、金銭感覚の違いと、季節はずれの「みかん」を食べたい、若旦那と番頭のやり取り、45年、苦労して、暖簾わけの金額とみかん1個10房の値段が違いすぎるお噺です。もともと、上方の噺のようです。枝雀盤がYoutube にありました、うまいので、是非お楽しみください。誇張噺のきわみです。江戸時代も冷蔵庫のない時代の保存の難しい果物を食べる、贅沢があったようです。

「猫の災難」は酒飲みのいじらしさを演じている噺で、隣の猫の残り物の鯛をもらい、つまみの鯛の頭と尾っぽを身を隠してみせ、、物言わぬ猫のせいにして、酒を仲間からうまくせしめるという噺、猫のせいを小声でいうが、隣のかみさんは聞いている。ばれて、隣の猫に侘びをいれさせられた。「犬の災難」も同じはなしです。柳家権太楼 「猫の災難」がyoutube でごらんになります。




  
今週の落語


日時ニチジ                   2017・1・29
ジャンル                     落語ラクゴ
音源オンゲン                     CD
演者エンジャ 金原亭馬生 10代目 金原亭馬生 10代目 五代目柳家こさん
分類ブンルイ
演題エンダイ 高野コウヤチガ 千両センリョウみかん ネコ災難サイナン
出典シュッテン
その他演者名 三遊亭円歌(二代目) 高野違い - YouTube 立川志の輔 柳家 小三冶 十代目 
桂文枝(上方カミガタ 笑福亭松鶴 (六代目) 上方カミガタ
桂枝雀 千両みかん* - YouTube 古今亭志ん生(犬の災難)
                
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演題エンダイコメント 最近サイキン、あまり、エンじられることとのない、昔の歌の素養が必要な噺で、古い歌をねたに、隠居インキョ職人ショクニン会話カイワ隠居インキョは歌の中身ナカミをきまじめに説明セツメイするが、鳶職人ショクニン駄洒落ダジャレでどんでもない解釈する。弘法コウボウ大師ダイシのとムラサキ式部シキブウタ解釈カイシャクをめぐり、落語ラクゴススむがさてどうなるか?高野コウヤみ、高野コウヤ紺屋コンヤチガい、ムラサキ式部シキブトビ式部シキブチガいがオチとなる。説明セツメイキュウするハナシで2カイほどチョクした。演者が少ない噺 ムカシからある有名ユウメイハナシで、若旦那ワカダンナゲンイン不明フメイ病気ビョウキで、体力タイリョクちていく、心配シンパイした、番頭バントウ若旦那タズねると、ナツアツトキに「みかん」をいたいとのこと、番頭バントウサガして、1(10フサ千両センリョウれる。当時トウジ番頭バントウののれんわけは50リョウ、みかんヒトフサ100リョウナガツトめがヒトフサにもならない、価値観の違いにオドロき、ついに番頭バントウはおかしくなって、ノコった3フサもって、ってしまう。志ん生が素晴らしい。 酒飲サケノみはサケのつまみが必要ヒツヨウだが、トナリネコのあまりにもらったオオきなタイアタマ尻尾シッポをねたにナカをだます。サカナ中身ナカミネコわれたせいにして、次々ツギツギ新手アラテのだましねたをカンガえる、サケネコにひっくりカエされたせいにしてサケまで、せしめる。かわいそうなネコ酒飲サケノみの災難サイナンにあう。というハナシ


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