日曜日の古典落語(第100回)天神山&六尺棒

 今週の古典落語は「天神山」と「六尺棒」の2席を選んでみました。どちらも、初めて聴く噺です。古典落語は上方で、作られた作品が、関東に移り、改作して、演じられるものも多いようです。
 今日の「天神山」は関東の「野ざらし」「骨釣り」と同じでしょうか、関東落語では小三冶の名演がありますが、上方では枝雀、文枝が「天神山」を演じています。少し、様子が違いますが、どちらが先に作られたのでしょうか。良く、聴いてみると、似た様な噺だと思います。手許は枝雀と松鶴の語りが、聴けました。枝雀の方は端折らない、全編盤もあります。
「六尺棒」は禁演落語の一つで、戦争中は親不孝の落語は当時の落語協会が自ら、上演を控えた、作品の一つです。現在は、いい時代で制約がないのですが、余り、演じられない演目でしょうか。禁演落語については*に詳しく解説されていますので、参照ください。手許は志ん生盤が1枚だけでしたが、Youtubeで談志の語りが聴くことができます。簡単に筋書きを記していますが、落語は読むより、聴くに限ります。是非、お試しください。
*「禁演落語」小島貞二編 ちくま文庫

今週の古典落語


日時2018・8・05
ジャンル落語
音源
演題天神山六尺棒
演者枝雀 五代目古今亭志ん生
分類
出典
その他演者名
推薦本古典落語これが名演だ168古典落語10080
落語読本 矢野誠一 NA落語371
落語CD&DVD名盤案内 NA落語読本 矢野誠一 NA
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演題コメント
ウキペデア他より

前半は「野ざらし」・「骨つり」と同じ筋で、和泉の国信太の森の女狐で、彼女を助けた安倍保名と結ばれ、晴明(陰陽道で名高い安倍晴明)を産むが、正体を見破られて姿を消す、という信太妻(しのだづま)伝説に登場する白狐をにしたです。どうらんの安兵衛と狐の女房いう組み合わせになっています。変わり者の源助と安兵衛のおかしな言動で笑わせせてくれます。
若旦那の孝太郎は大の道楽者。遊んで帰ると戸が閉まっている。おきているのは親父の孝右衛門で 「孝太郎のお友達ですか。親類一同相談の上勘当しました、もう帰って来なくともいい、とお言付け願いますよ」ととぼけている。しつこい息子六尺いかけるが、に六尺棒で息子められる親父。そのときの台詞

手許以外にYoutubeで数多く検索できます。

談志の名演はいかがでしょうか

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