日曜日の古典落語(第113回) 駒長&樟脳玉

今週の古典落語は「駒長」と「樟脳玉」の2席を選んでみました。どちらも、最近、演じる人の少ない演目で2つとも詐欺を主題とするお噺です。昔からある、「美人局」と「おどし」で金品を巻き上げるのは今の世の中でもあるのでしょうか。いずれも、古いお噺ですが是非お試しください。
 「駒長」は古今亭志ん生、志ん朝の親子の演じた噺が残っています。戦争中は落語協会自ら、自粛した、禁演落語に該当します。珍しく、美人局が題目ですが、「お駒と長兵衛」を短縮した演題です。夫婦で借金を返すため、かみさんを使って、美人局をもくろみ、作戦をたて、女房に任せて本人は出かけて飲みつぶれて、とんでもない結末となる噺。
 「樟脳玉」は亡くなったかみさんの未練を上手く利用して金品をまき上げることをたくらむ男達、幽霊に模した、樟脳玉を火の玉にして、上から下ろし、坊主への付け届けが少ないので、成仏できないからだと幽霊を演じる。殆ど、取りあげたが、まだ残っているだろうと訪れるが、最後に残ったものは何だろうという噺。今は余り聴く事が出来ない、珍しい噺です。

今週の古典落語


日時 2018・11・04
ジャンル 落語
音源 Youtube
演題 コマナガ   樟脳玉
演者 古今亭志ん朝 六代目三遊亭円生
分類
出典
その他演者名


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古今亭志ん生 ツヤばなし
演題コメント メズラしい、間男マオトコハナシで、上手ウマ美人局ツツモタセがなるかものですが、乱暴ランボウ亭主テイシュがもくろむカネはまきあげられず、かみさんはげてしまう、どじな美人局のおハナシ、禁演落語アツカい、本題ホンダイはおコマチョウヘイエイをつめたもの ツマくしたオトコんでいるが、財産ザイサンタクワえていることをったオトコが、げることをたくらむ、に樟脳ショウノウタマやして、幽霊ユウレイだといって、オドかし、カネや、着物キモノをまきあげるが、まだ、ノコったものがある。


古今亭志ん生、志ん朝、親子の演じるアルバムがありました。
こういう脅かしに騙される男は現代はいないと思いますが

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