日曜日の古典落語(第114回) 雪の子別れ&しの字嫌い

今週の古典落語は「雪の子別れ」と「しの字嫌い」の2席を選んでみました、落語の中には長編の演目がいくつかありますが、公演時間の制約で一つの噺をもとの題と名前を変えて分割にして前編・後編等と分けて演じられることがあります。
 今日の噺は「真景累ヶ淵」という長い、歌舞伎芝居を落語化したもので、なんと、最大5つに分けて話される大型の題材です。登場人物がおおく、難物中の難物として知られたものです。Youtube で聴くことが出来る「雪の子別れ」は先代正蔵の語りが聴けます。手許には六代目円生のCDがありました。また、全編「真景累ヶ淵」としては六代目円生の力作があります。
「しの字嫌い」は「かつぎや」という噺の前半部分が独立したもので、言葉遊びのお噺しです。上方落語の「しの字丁稚」を関東落語の移したことで知られています。「しの字嫌い」は円生で、上方の「しの字丁稚」は桂ざこばで聴くことができます。参考までに「かつぎや」を談志でしょう。言葉遊びのお噺は談志に限ります。是非、都合、4席をお愉しみください。

今週の落語

日時 2018・11・11
ジャンル 落語
音源 Youtube
演題 雪の子別れ   しの字嫌い
演者 林家正蔵「双喋々雪の子別れ」 六代目三遊亭円生
分類
出典
その他演者名





六代目三遊亭円生(手許)










推薦本


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落語CD&DVD名盤案内NA
落語ラクゴ読本ドクホン 23 かつぎや
演題コメント 円朝は、歌舞伎の「双蝶々曲輪日記」からヒントを得て作った噺、滑稽噺より、真面目な講談に近い。どれも長編で、筋が複雑に入り組んでいて、登場人物は多彩で大勢、難しい固有名詞も多い。演者としては、できれば避けて通りたい、難物中の難物 上方落語ではしの字丁稚(しのじでっち)上方の『正月丁稚』(東京では『かつぎや』)の前半部分が独立したもの。原話は、明和5年(1768年)に出版された笑話本『絵本軽口福笑ひ』にある無題の小咄。主な演者に東京の10代目金原亭馬生、7代目立川談志、柳家三三、上方の4代目桂文我などがいる

懐かしい正蔵の語りはいかがですか

しの字嫌いは円生がお勧めです。

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