日曜日の古典落語(第125回)芝居風呂&始末の極意

  今週の落語は東西の落語で東京落語から、「芝居風呂」を上方から、「始末の極意」の2席を選んでみました。「芝居風呂」は江戸時代は火事が多くて、今のように内風呂はなく、大衆浴場が当たり前の時代の噺です。
 最近は街から風呂屋がなくなり、寂しくなってきましたが、手足を伸ばせる、大きな風呂もいいので,あえて、行くことがあります。芝居好きの湯屋の親父が作った「歌舞伎風呂」は本当にあったのでしょうか。スーパー銭湯では演劇ショーはあるようですが、オチは歌舞伎の障りというお噺。林家正蔵の独特の語りをお勧めします。
 「始末の極意」は上方落語の巨匠、米朝と枝雀の名演が愉しめます。東京落語の「しわいや」と比較して聴いて見ることが出来ます。上方では「どけち」といいますが、最近、始末をすることを吝嗇と言われ、嫌われますが、ここまで出来ないまでも、質素と言うことは忘れてはならないと思わせる噺です。米楽の演技とあわせて、Youyube で愉しむ事が出来ます。
どちらの噺も解説書にありませんが、WEBで検索するといくつか詳しい解説が見つかります。是非、この2席をお試しください。

今週の落語
日時 2019・2・3
ジャンル 落語
音源 Youtube
演題 芝居風呂 始末シマツ極意ゴクイ
演者 六代目三遊亭園生 カツラエダスズメ
分類
出典
その他演者名 6代目三遊亭圓生『芝居風呂』-rakugo-
【ラジオ寄席】林家正蔵『芝居風呂』落語・rakugo











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演題コメント ウキペデアほかより 湯には入らず芝居だけを見に来る人のおハナシ。芝居も銭湯も日常的なものではなくなってきており、東西ともこの噺を耳にすることもなくなりました。芝居好きのお客で大繁盛、木戸をくぐると、番台では「お湯入りですか? それともご見物ですか?」 まず、上方カミガタの「どけち」を堪能タンノウください。最近サイキン吝嗇リンショクキラわれますが、我々もモノを始末しければなりません。、ここまでは、できないおハナシ東京トウキョウ落語ラクゴでは「しわいや」でエンじられています。


音声だけですが正蔵の真髄はいかがですが

米朝の名演をお愉しみください。

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